ポイントは北と南を流れる、2本の上空の風です。20日火曜日、東北の日本海側と北海道は北の風に乗ってやって来た低気圧により、雨の降る時間があるでしょう。一方、南の海上にある台風は南の風に乗れず、動きは遅いままです。

北は一時的に雨

低気圧や前線は20日、北の風に乗って北日本を通過する見込みです。東北の日本海側と北海道は、低気圧や前線が通過するタイミングで雨や雷雨となるでしょう。
ポイント予報で、天気の傾向を見てみます。

●秋田など東北の日本海側
午後は所々で雨が降るでしょう。お出かけの際は折り畳み傘があると安心です。
秋田は午前は南寄りの風ですが、午後は北寄りの風に変わり、やや強く吹くことがある見込みです。雨が上がっても、夜は風が冷たく感じられるでしょう。
●札幌など北海道
日本海側は朝から昼ごろにかけて雨が降り、雷を伴って雨脚の強まることもあるでしょう。太平洋側は所々で雨となる見込みです。
札幌は朝は南寄りの風が吹きますが、雨の後は北寄りの風に変わる見込みです。雨が上がっても日差しは戻りにくいうえに風は強いままでしょう。朝よりもいっそうヒンヤリと感じられそうです。

南海上の台風 動きは遅い

日本の南海上を見ると、台風が2つあります。フィリピン付近に停滞する台風24号と、小笠原近海を北へ進む非常に強い台風25号です。
どちらも台風を流す風、日本の南岸付近を流れる上空の風から離れていて、動きはゆっくりです。しかし上空の風は次第に南に下がる見込みです。
●台風25号
風に乗って、木曜日ごろから東寄りに向きを変えて速度を上げそうです。本州からは離れた海上を進むでしょう。
●台風24号
上空の風から離れたままで、風に乗れないでしょう。今後もゆっくりと北へ進み、先島諸島を中心に影響が長引きそうです。
【台風から離れていても 高波に注意】
沖縄はしばらく波の高い状態が続く見込みです。関東から九州の太平洋側の海も台風からのうねりが届くでしょう。海岸付近では高い波にご注意ください。

本州付近 広く秋晴れ

一方、2本の上空の風に挟まれたエリアは、高気圧の通り道です。九州から関東と東北の太平洋側は広く秋晴れとなるでしょう。