台風18号は北上を続け、あす9日に三重県に上陸する可能性があります。台風が三重県に上陸するのは、めったにないことです。

三重県にかなり接近・上陸の恐れ

台風18号は、8日12時には父島の西北西にあって、時速25キロで北へ進んでいます。
今後も日本海西部から東シナ海付近にある気圧の谷に向かって、北上を続ける見込みです。
9日12時には三重県津市付近にかなり接近、上陸する恐れがあります。

三重県に上陸 めったにない

台風が三重県に上陸することは、めったにないことです。
最も最近、三重県に近づいた台風は27年前の1988年、その前は50年前の1965年です。
●1988年台風13号
台湾の東海上で発生した熱帯低気圧が北東へ進み、潮岬の南で台風13号になりました。
志摩半島を通過して、木曽川河口付近(三重県と愛知県の県境付近)に上陸。
上陸の30分後には熱帯低気圧になり、台風として存在したのはわずか13時間でした。
この台風で、愛知県伊良湖で瞬間的に23.9メートルの風が吹き、静岡県石廊崎では179.5ミリの降水量を観測しました。
●1965年台風24号
三重県大王崎付近へ上陸しています。

東海地方 大雨・暴風・高波に警戒

台風18号が近づく東海地方は、9日は東または南東に開けた斜面を中心に、非常に激しい雨が降る恐れがあります。
土砂災害や低い土地の浸水、川の増水やはん濫に警戒してください。
落雷や竜巻などの突風にも注意が必要です。
また、今回の台風は割とコンパクトなため、台風が近づくと急に風が強まります。
9日にかけて瞬間的には30~35メートルの、車の運転がしづらくなったり、風で飛ばされたもので怪我をしたりするほどの風が吹くでしょう。
波もうねりをともなって、しけや大しけとなる見込みです。
台風の進路や速度の予想は、刻々と変わります。今後も最新の台風情報をご確認ください。