THE BACK HORN「もう35歳だから」と言いながら子供のように大狂乱
THE BACK HORN「もう35歳だから」と言いながら子供のように大狂乱
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 今年結成15周年のTHE BACK HORNが、10月頭より全国ツアー【THE BACK HORN「KYO-MEIワンマンツアー」~アナザーワールドエクスプレス~】を開催。その最終公演を10月31日 Zepp Tokyoにて開催した。

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 この日のライブはキャリア初となるB面集『B-SIDE THE BACK HORN』の収録曲を中心に、隠れた名曲を次々と披露。結成15周年の重みを感じさせつつも、約8年前に同所で開催した【産声チェインソー】などのライブと比較しても、よりエモーショナルでぶち切れたアクトを繰り広げていく。また、MCでは「もう35歳だから……」と笑いながら言っていた彼らだが、松田晋二(dr)は常にアグレッシブな演奏をぶっ続け、菅波栄純(g)はボトルネックを口にくわえて他メンバーのベースやギターに押し当て、岡峰光舟(b)はベースが吹っ飛んでいきそうになるほどのプレイを転じ、山田将司(vo)は歌いながら栄純や光舟の体によじ登っていく。……ハッキリ言って子供である。

 しかしその姿は観客の涙腺を緩ませ、拳を振り上げさせ、更には熱い大合唱を生み出す。本編クライマックスの「ブラックホールバースデイ」「コバルトブルー」そして最新シングル曲「バトルイマ」の畳み掛けは、これぞロックンロールと思わせる光景を目前に生み出し、THE BACK HORN含むここにいる全ての人々が永遠の少年少女であることを証明。ライブはセットリストに記されていなかったダブルアンコールにまで及んだ。

 なお、彼らは、12月23日 新木場STUDIO COASTにてスペシャルイベント【マニアックヘブンVol.7】の開催を発表。バンド初の試みとなる、セットリストの楽曲投票をイベント特設サイトにて実施している。

取材&テキスト:平賀哲雄
写真:TEPPEI

◎ライブ【THE BACK HORN「KYO-MEIワンマンツアー」~アナザー ワールドエクスプレス~】
10月31日(木)Zepp Tokyo SET LIST:
01.異国の空
02.赤い靴
03.サニー
04.ハッピーエンドに憧れて
05.生命線
06.白い日記帳
07.カラビンカ
08.水芭蕉
09.夢の花
10.クリオネ
11.雨に打たれて風に吹かれて
12.真夜中のライオン
13.ブラックホールバースデイ
14.コバルトブルー
15.バトルイマ
En1.舞い上がれ
En2.涙がこぼれたら
En3.光の結晶
WEn1.刃