「コンサルは、若いうちから非定型・課題解決型の業務にチャレンジできるという点が20代の心を捉えています。銀行・商社はそうした仕事ができるまでに年数がかかることが多く、やる気がある若手がコンサルに流れる傾向が強まっている」(峯崎さん)
ランキングを改めて俯瞰すると、コンサルを筆頭に、上位企業はいずれも20代成長環境と風通しの良さの高評価が際立つ。ベストセラー『転職の思考法』の著者、北野唯我(ゆいが)さん(32)は、「これらのスコアの高い会社は優秀な人材が採れるし、そうでない会社はどんどん人が辞めていき、結果的に事業も成長しなくなる。企業にとっては厳しい時代がやってきた」と話す。
口コミ情報などで他社との比較が容易にできるようになったことは、働く人と企業の双方に、大きな変化をもたらしている。(編集部・石臥薫子)
※AERA 2020年3月2日号より抜粋