

AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。
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Q:文章を書くのが遅くて困っています。SNSの投稿やメールの返信も、ものすごく遅く、2、3行書くのに数時間おいたり、長文になれば何日もかかったり。これを書いたらこの人はこう思うだろうかとか、あの人も見てるしとか、余計なことを考えてしまいます。どうしたら速く書けるでしょうか。(女性/ヨガ講師/39歳/ふたご座)
A:ライティングについて技術的なことは、たくさんあると思うんですが、僕の感覚では、文章を書くのは掃除するのと似ているなと思います。例えば部屋を大掃除するとき。つい昔のアルバムとか、雑誌とか、見ちゃうじゃないですか。気が散ってしまう。
いただいたご相談は、文章を書くのが遅いというお悩みですが、自由に書けないという悩みを持つ人も多いのではないかと思います。
それはやっぱり、学校や会社で「誰かに提出しなければいけない文章」を書かされることが多かったから。読書感想文とかも含めて、そこには「誰かに気に入られなければいけない」という呪いがあるような気がするのです。
文章が長くなりすぎてしまう場合も、「すべての人を納得させなければいけない」と、いろんな人が気になってしまうのでしょう。それで気が散ってしまう。