吉川明子
タレントのつるの剛士さんが、東京未来大学の通信教育課程・こども心理学部こども心理学科に合格したことをインスタグラムで報告した。すでに短大を卒業しており、3年次に編入するとのことだ。
【保育士採用者数大学ランキングはこちら】つるの剛士が合格した大学は8位
東京未来大学は幼稚園教員採用者数ランキングで33位、保育士では堂々の8位（大学通信調べ、2021年採用データで臨時的採用を含む）。
幼稚園教員・保育士採用に強い大学はどこか。AERAMOOK「就職力で選ぶ大学2023」の特集「免許や資格取得に強い大学」から抜粋してお届けする。
◆幼稚園教員や保育士は慢性的に不足
少子化が加速する現在だが、共働き家庭の増加もあり、幼稚園教員や保育士は慢性的に不足している。そのため、活躍の場は多い。
保育士資格は、児童福祉法に基づく国家資格。家庭での保護者による育児に代わり、保育所などの施設で保育することができる。
幼稚園教諭免許は、学校教育法に基づいた幼稚園における国家資格の教員免許。幼稚園の先生として、園児の教育や保育を担うことになる。
採用者数で、幼稚園教員全国1位、保育士同2位なのが聖徳大学（千葉県）だ。教育学部児童学科幼稚園教員養成コースでは、ピアノやダンスなどの専門家、元園長経験者など経験豊富な教員による指導で、現場対応力を身につけることを重視。同学科保育士養成コースでは医療保育にも力を入れ、地域の子育て支援のリーダー育成を目指す。
◆附属園との連携やマイスター制度も
幼稚園教員で同3位の十文字学園女子大学（埼玉県）の教育人文学部幼児教育学科は、学内の附属幼稚園と連携し、1年次から実習を数多く設けている。基礎学力の補填や、採用試験対策などを行う学修支援センターも設置している。
鎌倉女子大学（神奈川県）でも、教員や保育士の就職を専門に扱う教職センターを設置。入学から卒業後まで手厚いサポートを行っている。
就職を「率」で見たときに幼稚園教員で全国1位、保育士で同3位に位置するのがこども教育宝仙大学（東京都）だ。こども教育学部の単科大学で、少人数教育を掲げ、隣接する学園幼稚園で1年次から体験学習を行う。保育者としての専門的な知識や技術に、さらなる得意分野を加えるために、「宝仙マイスター制度」を設けている。これは、カリキュラムに沿った認定条件を満たすことで学長から授与されるもので、「食育おやつマイスター」「身体遊びマイスター」「異文化・国際理解マイスター」がある。
関西に目を向けると、大阪樟蔭女子大学（大阪府）も附属幼稚園との連携で保育実習を多く取り入れている。2019年には読み聞かせの実習環境として約6千冊の絵本がある「しょういん子育て絵本館」を設置し、一般にも公開している。
武庫川女子大学（兵庫県）は、授業以外に採用試験合格に向けた特別講座を開講するなど、強力なサポートを行っている。
文／吉川明子
※AERAMOOK「就職力で選ぶ大学2023」から抜粋
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