5~6カ月ごろから始まり、生後8~9カ月ごろにピークになるのが「人見知り」。これまで、道行く人にも微笑んでいた赤ちゃんが、知らない人を見たり、抱っこされると不安な顔になったりして、大泣きします。日中お母さんと2人で過ごしている場合は、お母さんっ子になってしまった?と心配する方もいますが、そうではないので安心を。今回は、人見知りをする時期の赤ちゃんのことを深掘りします。
●人見知りはなぜ起きる?
赤ちゃんは、生後5~6カ月ごろになると、知っている人や物を記憶することができるようになってきます。人見知りは、信頼できる人とそうでない人の区別がつくようになった成長の証し。お父さんやお母さんと愛着関係を築けているということ。とはいえ、お母さん以外の人に抱かれたら泣いてしまう場合、なかなかお母さんの息抜きができなくなってしまうのもこの時期です。人見知りの強い時期に、あえて人の多いところに出かける必要はありませんが、気の知れた友達などとふれあう時間をとるのはもちろんOK。人見知りは親のせいではなく、成長の通過点と考えましょう。
●人見知りしない子は大丈夫?
「人見知りをすることは成長の証しなんですよ」と言うと、「うちの子、人見知りしないんです」と心配する親がいます。人見知りと一言で言っても、赤ちゃんの性格や育ってきた環境によってその表れ方はさまざま。不安そうにしたり、大泣きしたりすることだけが人見知りではなく「知らない人の顔をじーっと見つめる」「目をそらす」「身体を固くする」ことも人見知りです。
知らない人に会った時の赤ちゃんの表情を見てください。「じーっ」と見つめて様子をうかがっているようなら、親との区別がついているということです。保育園では、人見知り時期に入園した子の中で、泣かずに保育がスタートする子もいます。泣かないし抱っこもされるけれど、あまり笑わず緊張した表情でいる様子を見ていると、「知らない人」と認識できていることがわかります。