今年も来ました正月太り。ダイエットしても、きっとまたリバウンド。楽に痩せて、しかも太らない体が欲しい。AERA 2020年1月13日号では、痩せやすい体を作るポイントを紹介する。
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体重100.8キロ、体脂肪率33.5%、内臓脂肪20%。
「うわー、最近体が重いと思ってたけどやっぱり大台……」
久々に体重計にのってつぶやいたのはアエラ副編集長の上栗崇(44)。1年前に成功したダイエットは無に帰した。
「こ、この体重、口に出せない……。は? 体脂肪率38.5%!? うそでしょ!? 絶対うそ」
と大きな声を出した編集部員の中島晶子(46)は、体重計の電池が切れたことを言い訳に3年近く“現実”から逃げてきた。
ここは最新鋭のMRI設備を持つ、千葉・佐原のあいざわクリニックの検査室だ。体重が増えやすい年末年始に備え、効果的なダイエット法を調査すべく都内から2時間かけて到着。まずは現状把握から、ということで全身MRI撮影、血液・尿検査を行う。
体の大きさや肥満の度合いをはかるのに使われるBMI(Body Mass Index)は理想値22のところ、上栗は38.4、中島は26.6。立派な肥満体形だが、両者の脂肪の付き方は正反対だった。院長の会沢昌倫医師は2人をこう診断する。
「上栗さんは体脂肪率33.5%で、そのうち内臓脂肪が20%。おなかの臓器の周辺に脂肪が蓄積し、高血圧・高血糖に起因する生活習慣病を引き起こしやすいタイプです。ちょうど体を輪切りにしたような角度でМRI画像を見ると、内臓のまわりの脂肪が厚いことがわかりますよね」
「中島さんは典型的な皮下脂肪太りです。内臓脂肪は標準10~14.5%のところ7.5%と優秀なんですが、皮下脂肪が30%を超えています。検査結果を見る限り、中島さんは筋肉量も非常に少なく、特に痩せにくいと思われます」
会沢医師によれば、内臓脂肪太りは食事だけでも改善できるという。皮下脂肪太り、しかも筋肉量が少ない人は食事に加えて筋肉を増やすためのトレーニングも組み合わせて減量する、というのが医学の定説。さらに会沢医師はいう。