この日は主たる活動として、スライド映写機を使った「色と形遊び」を行うことにしました。

 スライド映写用のフレームにいろいろな素材を挟み込み、それを拡大して壁や天井などに映し、その色や形を楽しみます。

 まずはスライド映写機の仕組みを知ってもらうため、ネジを外して内部の構造を見てもらいます。不思議な機械にみんな興味津々です。

 スライドの素材としては、カラーセロハン、布地、和紙、水切りネット、糸、玉ねぎの皮、鳥の羽根などを用意しました。

「わあ、この紙(和紙)、すきまだらけ!」

 カラーセロハンの重なる部分は色が濃くなったり、糸のほつれが意外に目立ったり、玉ねぎの皮に面白い模様が見えたり。素材を拡大して見てみることで、いろいろな発見があります。

 あらかじめ作りたいものを頭にイメージし、スライド制作に取り掛かる子。

 とりあえず思いつくままに材料を選んで、予想外の結果を楽しもうとする子。

 小さなフレームに収まるよう、素材の配置や重なりを意識しながら、自分オリジナルのスライドを作っていきます。

 ぷれりかキッズはお気に入りの作品ができるまで何度も作っては壊し、作っては壊しを繰り返します。

 1時間休憩なしの作業でしたが、集中力を切らさず夢中になって取り組んでいました。

 最後は部屋を真っ暗にして上映会を開催しましたが、それぞれの個性が光るとっておきの一枚が完成したように思います。

「次はどんな遊びをするんやろ?」

 子どもたちは早くも来週の授業が楽しみのようです。

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○山田洋文(やまだ・ひろふみ)/1975年生まれ、京都府出身。教育家。神戸大学経済学部卒。独立系SIerのシステムエンジニアを経て、オルタナティブスクール教員に。2016年4月、京都市内でプロジェクト学習に特化した探究塾の探究堂(http://tanqdo.jp/)を開校。探究堂代表、認定NPO法人東京コミュニティスクール理事。

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