タレントの壇蜜さん(38)と「東京都北区赤羽」などで知られる漫画家の清野とおるさん(39)が22日、結婚した。
2人は17年に「櫻井・有吉THE夜会」(TBS系)で共演したことがきっかけで知り合い、その後、交際がスタートした。壇蜜さんは公式ファンクラブで清野さんとの結婚を報告。「食事へ行ったり散歩をしたり」しながら関係を深め、結婚を意識するようになったのは今年に入ってからだと明かしている。
そして、清野さんについて、こうつづった。
<いつも物静かで優しい方で、どこか私の父のような雰囲気もありひかれていったのだと思います>
<私のような特殊な売り出し方をしている者を清野家のみなさまは受け入れて下さり、本当にありがたいと思います>
<所帯を持つことがゴールではなく、新たなスタート地点に立ったつもりです。今後もおごらず腐らず、粛々と生きる所存です>
お相手の清野さんは、壇蜜さんとの結婚を「ラッキー」と表現し、こうツイートした。
<こんなマイナーカルト漫画家と、壇蜜さんが北区役所で「入籍」とか意味がわからないですよね…。僕もまったく意味がわかりません。3年くらい前に結婚は完全に諦めたので「ラッキー」でした>
清野さんが使った「諦め」という言葉。実は、壇蜜さんも週刊誌「AERA」の連載「放談バカリズム」にゲストとして今年6月に登場した際に、「諦め」についてこう語っていた。
「“諦め”ってひらがなで見てください。『あきらめ』の中に『きらめき』が入っているんです」(AERA2019年6月10日号)
まさに、「諦め」から「きらめき」に変わった清野さんだが、「AERA」では2017年7月31日号で、その道の「マニア」に話を聞く趣味特集「ぼくらの後ろに道はできる」で清野さんを取材。当時37歳だった清野さんは、「誰もがきっと持っているこだわりの花咲かせては」と提言。ここでは当時のインタビューを再掲し、清野さんの人物像を紹介する。
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「さけるチーズ」を細かくさき続ける、喫茶店では必ずアイスミルクを頼む、自宅のベランダで寝る、土日はいっさい人に会わないよう金曜に臭いとんこつラーメンを食べて準備する――。
漫画家の清野とおるさんは2014年にスタートした『その「おこだわり」、俺にもくれよ!!』という漫画で、ふつうの人がもつ食べ方や日頃の生活でのくせや好みを「おこだわり」と名付けて紹介し続けている。もともと人のくせを観察するのが好きで、飲み屋や喫茶店でストローの空き袋を無意識に折りたたみ形を作る人に注目し、「無意識の創作物」と名付けてひそかに収集したりしていた。