10月に消費税が10%になることを受け、家電の駆け込み需要が予想される。増税前は家電の買い時、と思う人もいるだろう。しかし、各家電にはそれぞれベストな買い替え時期があるという。
【写真】今回もこうなる?2014年の消費増税直前、駆け込み需要に沸いた家電量販店の様子
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10月1日から消費税率が8%から10%へと引き上げられる。2%とはいえ、高額商品になるほどその差額は大きい。増税前に家電などの買い替えを考えている人も多いだろう。
さかのぼれば2014年4月、消費税が5%から8%へ引き上げられた。5%となった1997年以来、実に17年ぶりの消費増税で、直前の14年1~3月は駆け込みで消費が過熱した。
特に家電においてその影響は顕著で、内閣府の「消費税率引上げ後の消費動向等について」によると、家電主要5品目(冷蔵庫・携帯電話・テレビ・エアコン・パソコン)の量販店販売金額は14年1月が前年同月比プラス25%、2月がプラス40%、そして3月はプラス92%を記録している。
ビジュアル家電に詳しい家電アドバイザーの鴻池賢三さんも、当時の「駆け込み熱」を覚えている。
「社会全体が増税前に買わなければ、という雰囲気で、売り場の混雑もかなりのものでしたし、周りで大型家電を買ったという話もよく耳にしました」
今年もやはり増税前は家電の買い時……と思いきや、必ずしもそうではないらしい。
「特にテレビなどのビジュアル家電は、増税後に買ったほうが安くなる可能性が高い。慌てて買うのは時期尚早です」(鴻池さん)