木村:うちの長女と同い年だ。圭くんと似てるのね。
田中:超自己中で、やることをやらないタイプなんです。自分は大人だから、やると決めたことや、芝居みたいにこれだけは譲らずやろうということがある。だけど子どもにはそれがない。だらしないし、すぐすねるし、僕にそっくり(笑)。叱るというより、喧嘩ですね。僕が怒ってもまったく聞かない。ママが本気で怒って、ようやく聞く感じ。子育ても家事も役者も一緒にできるなんて、本当に尊敬します。
木村:結局、いかに迅速に家のことをやるかになるのよね。家事をしながら、少し先の自分と子どもの動きを考えたり。いつも時間に追われているから、常に小走りになってます(笑)。
田中:どうやってリフレッシュするんですか?
木村:本を読んでいます。小説でも新聞でも、台本と関係ないものを読むのが好き。あとは漫画を読んだり、子どもたちが吹き替え映画を観られる年齢になってきたから、一緒に映画館に行ったりします。
田中:僕も先日長めの休みがあって、ずっと家族といたんです。毎日をただ一緒に過ごしたり、子どもたちが寝ている間に一人でリビングで映画を観たり、そんな時間も楽しかったですね。
──バラエティー番組でも活躍されています。
木村:ドラマや映画、バラエティーとか、ジャンルの垣根がなくなってきていますよね。私はドラマでもバラエティーでも、おもしろいと思ってやると決めたら、一生懸命やるだけ。「女優だからやらない」という線引きはしないです。大人になってからのほうが、チャレンジしたいと思うことが多くなりました。
田中:去年から「ぐるナイ」の「ゴチになります!」に出演しているから、バラエティーに出ているイメージがあるのかな。オファーはうれしいんですけど、仕事と思えるほどのスキルはないので、バラエティーは純粋にただただ楽しむスタンスで行っています。本業は圧倒的に俳優で、自分の戦う場所だと思っているので。
(編集部・塩見圭)
※AERA 2019年6月10日号