「ゴールデンウィークに10連休」──。休みを取れる人も取れない人も、ダラダラ過ごすか有意義に過ごすかで、新時代の迎え方が変わりそう。いま計画を立てればまだ間に合う。さあ、何しよう?
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「今年のゴールデンウィークの10連休に何をしたいですか?」
本誌は3月中旬にAERAネット会員を中心にアンケートを実施し、54人から回答を得た。
「顔のシミをとる」(神奈川県51歳女性)、「断捨離」(兵庫県50歳女性)から「日曜大工で塀、柵作り」(茨城県70歳男性)と多種多様な回答が寄せられたが、意外に人気だったのが読書。特に最難関の『カラマーゾフの兄弟』読破をあげる人が複数いた。
「『カラマーゾフの兄弟』を読破したい。自分にとって一番のご褒美は読書」(神奈川県47歳女性)。
今年限りの10連休。やりたいと思っていたが忙しさを理由に延期していたことをやりたい。それが自分への投資、ご褒美になればなおよい──。そんな思いが見えてきた。
「やりたい」と思っていることを、始められる人と始められない人の違いはどこにあるのか。長年ケイコとマナブムックシリーズ編集長を務めた乾喜一郎さん(51)は、「いま何かを学んでいる方は、ずっと学び続けてきた人だ」ということを実感している。
「社会人になって最初は英会話、その後ヨガをやり今は大学院に……と、『ぐるぐる』と学んでおられます」
学習している人は、年収が増えるといった直接的な効果がなくても、何らかの形で学びが役に立つと実感している。一方、学び始めていない人は、その効果を実感できていないため、「これだけお金をかけて本当にものになるのか」などと迷いが生じるケースが多いという。
「わらしべ長者的な効果を実感したことがある人は、『学びグセ』がついちゃうんです」(乾さん)
最初の一歩を踏み出せない人の中には「昔英会話の高いチケットを買ったが行けなかった」「学生時代資格をとらされたが全く使っていない」など、最初のつまずきがトラウマになっているケースが多い。
「ですがいまの学びの現場は大きく変わっています」(同)