「アイデアベースで評価されるものが多く、ここまで実現可能性を強く意識したのは初めてです。こんな方法を取れば何万人にアプローチできるというのは考えられるけれど、それに対するコストや、何人が実際に買ってくれるのかという推計がとても難しく、勉強になりました」

 京都大学チームの4人は、就活を意識しての参加ではないと口をそろえる。それでも、進路を考えるうえでのひとつの気づきになった。

「プレゼン後のフィードバックでは厳しい意見も多く、新鮮でした。将来の進路はマーケティングに決めていたわけではないけれど、やっぱりマーケティングは面白いと改めて実感しました」(山東さん)

 就職活動という枠を超え、学生たちは将来を見据えて動き出している。(編集部・川口穣)

AERA 2019年3月25日号

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