そのデパートがつぶれない限り確実に買い物ポイントが増えるデパートつみたて、やらなきゃ損!
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デパートつみたてで増える仕組みを図にすると、こうなる

 メガバンクの1年物定期預金の金利が年0.01%の時代、単純計算では実質元本保証で約8.3%の利回りを稼げるのが、百貨店各社の「デパートつみたて」だ。その内容は、デパートの友の会やサークルに加入して、半年間や1年間、月々決まった額のお金をつみたてると、つみたて総額に一定のボーナスが上乗せされた買い物ポイントがもらえるというもの。

 デパート各社で仕組みは多少異なるものの、毎月1万円をつみたてると、1年後につみたてた12万円プラス1万円、つまり13万円分の「買い物ポイント」をもらえるのが基本。利回りに換算すると約8.3%になる。

 この8.3%は、元本12万円(つみたて総額)に対して1年でボーナス1万円(ポイント)がつく、という「単利」で計算したものだ。アエラ増刊『AERA with Money 毎月5000円でつみたて投資!』より、デパートつみたての注意点と賢い選び方について紹介しよう。

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 デパートつみたてといえば、過去にはそのお得度ゆえ、1年後にもらった商品券を金券ショップに持ち込んで現金化するという裏ワザが「財テク」としてもてはやされたこともあった。

 しかし、最近は名前や住所が入った友の会の会員証の中に買い物ポイントとしてチャージされるケースが大半となり、“裏ワザ”は使えなくなっている。

 また、デパートでの買い物は、ネット通販やスーパーに比べると、どうしても割高なものになってしまう。もともとの価格設定が高いので、いくら利回り8%超のボーナスがつくといっても、専門店や衣料品店で買ったほうが安いケースが多いことは頭に入れておこう。

 最近はデパート内に「ユニクロ」や「無印良品」「東急ハンズ」「ABCマート」「ロフト」といった人気のショップが併設されているケースもかなり増えているが、併設する専門店でデパート友の会カードが使えるケースはほぼないと言っていい。

 しかし、毎日買い物する場所ではないとはいえ、ビジネスでここ一番のときに着るスーツや服、化粧品、お歳暮やお中元など、フォーマルな買い物は百貨店で、という人はいまだに多いはず。

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