3年総額3600万ドル(約47億6000万円)でブルージェイズに加入した昨季は、32試合に登板(うち20試合に先発)して、6勝7敗、防御率5.19。8月中盤以降は中継ぎへ配置転換されるなど、期待を裏切る結果となった。前所属のマリナーズでの3年間では1度も白星が先行したシーズンはなく、獲得に疑念の声が上がったのも確かだ。

「昨年は投球スタイル、配球など試行錯誤の年となった。今季は方向性が定まったのか、課題修正に向けて懸命に取り組んでいた。現状は先発5番手で結果が出なければ他投手と立場は逆転する。判断基準となるクオリティスタート(6イニング以上を投げて自責点3失点以内)を続けるしかない」(MLBアジア地区担当スカウト)

 WBCで結果を残したことで日本人選手への注目が高まってるが、NPBで大きな存在感を発揮していた鈴木、筒香、菊池の3人が結果を残せないとなると、評価が一変することにもつながりかねない。

「様々な面で3選手が注目を集めているのは確か。今後、MLB側が獲得する際の評価基準になる可能性もある。とはいえ本人たちには他選手のことを気にかける余裕はないはず。米国で成功するという思いを持っているわけだから、結果を残して納得いくまでプレーして欲しい」(MLBアジア地区担当スカウト)

「WBC世界一で野球への関心が高まっている。外国人相手に戦って勝つ姿にロマンを感じている人も多い。時差の関係もありMLB人気は下がりつつあったが、改めて注目され始めている。大谷だけでなく、日本人選手が1人でも多く活躍してくれれば、もっと盛り上がるはず」(在京テレビ局スポーツ担当)

 NPB時代から各球団の顔で人気も高かった3選手には、野球ファンなら純粋に「頑張って欲しい」という思いを持っている人は多いだろう。大谷、ダルビッシュ有(パドレス)、吉田などWBCで活躍したメンバーに注目が集まるが、米国で必死にプレーする3人の飛躍にも期待したい。

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