「2016年に世界一になったカブスだが、チーム再建の真っ最中。鈴木を含め投資を重ねているが、早期の結果(勝利)を求められる。成績を残せない選手への見切りも早いことが予想されるので正念場の1年になる」(MLBアジア地区担当スカウト)

 また、米国4年目を迎えた筒香はメジャー昇格が第一目標となる。今季はレンジャーズとマイナー契約して、招待選手としてのキャンプ参加からのスタートとなった。

「NPB復帰が予想されていたので、マイナー契約を結んだ際には驚きもあった。契約内容も厳しいものになっていることが予想される。成績を残しても同じ数字であれば、メジャー契約選手の方が優遇されるのは過去の例を見ても明らか。イバラの道が待っている」(在米スポーツライター)

 メジャー3年目の昨季はパイレーツで50試合に出場し、29安打、2本塁打、19打点と精彩を欠いた。今季はマイナーで開幕を迎え、現在3Aでプレーしているが、米国ではここまで目立った成績を残せておらず、メジャーへの昇格は決して簡単なことではない。

「マイナーでは結果を残せてもメジャーではイマイチという典型的な“4A選手”となってしまった感もある。日本では打力が際立っていたが、パワー、確実性のどちらもMLBでは平均クラス。31歳と年齢も高く、よほどの結果を残さなければ若手が優遇される。メジャー昇格の可能性もゼロではないのですが……」(MLBアジア地区担当スカウト)

 一方、投手では菊池がキャンプで好調を維持し、昨年までの評価が変わりつつある。今季初登板となった4月4日のロイヤルズ戦では5回1失点で白星をマーク。続く2試合目の登板では大谷に2ランを浴びるなど、5回途中で6失点を喫したが、チーム内での期待は高い。

「(MLBで結果が残せず一時は)NPB復帰も噂されたが、本人の希望が強かった。元々マイペースというか気持ちが高まるのが遅い。西武時代も高卒即戦力と期待されての入団だったが結果を出すまで時間を要した。ようやく火がついたようでキャンプからここまでは必死さを感じさせる」(在米スポーツライター)

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3人の活躍は“将来の日本人メジャーリーガー”にも影響?