グラウンド内外で大谷の一挙手一投足が報じられるが、夜の盛り場で見かけたというものは皆無。物欲もほとんどなく収入は貯蓄しているともっぱらだ。

「大きな買い物は都内のタワーマンションのみ。車はアンバサダー契約を結ぶポルシェ、ウエアも契約しているヒューゴボスやニューバランスのもの。自身で購入することはほとんどないらしい。契約メーカーからすると、自社製品を常に使用してくれる素晴らしい存在でもあります」(大手広告代理店関係者)

お金は人を変えてしまう。アスリートでもその傾向は多く、夜毎飲み歩いて自身の可能性をムダにした選手は数え切れない。現役引退後に破産に追い込まれるケースも目立つ。翔平に関してはそう言った心配が一切ない」(日本ハム関係者)

 だが、現役中に大金を稼いだメジャーリーガーの自己破産率は高く、引退後5年以内に80%に達するとも言われている。華やかな世界での生活を引きずることもあれば、ビジネスでのつまずきもある。近年ではレッドソックスなどで活躍したメジャー通算216勝の右腕カート・シリングが事業の失敗で自己破産した例が有名だ。

 メジャーリーグ以外でも米国では高額の収入を得ていたスポーツ選手が自己破産するケースが目立つ。プロフットボール(NFL)のマイケル・ヴィック、プロバスケットボール(NBA)のデリック・コールマン、ボクシングのマイク・タイソンなど有名な選手がズラリと並ぶ。

「メジャーには生涯年金制度があり、在籍10年で毎年約2000万円の満額が手に入る。また億単位の貯蓄が銀行にあれば金利だけでもかなりの金額になる。一般人の感覚からすれば生活には不自由しないはず。本人の金銭感覚が麻痺したり、お金に寄ってくる人が後を絶たないようです」(在米スポーツライター)

「日本人メジャーリーガーはお金に堅実な人が比較的多い。吉井理人(現ロッテ監督)や大魔神・佐々木主浩氏が競馬の馬主になれたのは、しっかりとした蓄えをしていたから。野茂英雄氏などが独立リーグ球団のオーナーだったのも同様だろう」(大手マネージメント会社関係者)

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大谷は“周囲の人間”にも恵まれている?