──V.Iさんも、「アオリの神隠し」というラーメン屋を経営していて、世界で55店舗と、大成功していますよね。
不思議でしょ。韓国のアーティストが、日本のとんこつラーメン店を経営して、成功するって。BIGBANG以外の活動で、自分がきちんと成功するか試してみたかったんです。
ヨン様ブームが日本にあったでしょ? あの頃、僕は第2のヨン様を目指して、一人で日本で活動していたんです。でも、日本語もしゃべれなかったし、日本の芸能界や生活に疲れてしまうことがあって。そんなときにウェブで探して人気のラーメン店を食べ歩いた。とんこつ、みそ、しょうゆ、かつおぶしのスープ、鶏のスープ……。それが楽しかったんです。疲れた僕の“友達”になってくれたラーメンを韓国でも広めたい。それなら自分でやってみようと。東京でチームを組んで、スープや麺を研究しました。それが今の「アオリの神隠し」です。
でも、怖いですよ。自分が失敗したら、従業員に迷惑をかけてしまうから。早く誰か代わりにうまく経営してくれる人にやってもらいたいんですが。
──今後、BIGBANG5人がそろってカムバックするときのことを何か話していますか?
何がいいのかなあ……。東京オリンピックのシンクロ(アーティスティックスイミング)でカムバックとか、どうですか。ウォーターボーイズならぬビッグバンボーイズで! 絶対盛り上がるでしょう(笑)。
冗談はともかく、会いたがっているファンの方がたくさんいると思うので、早く5人そろって顔を見せたいということは、メンバーそれぞれ言っているんです。これ以上の人気がほしいとか、有名になりたいというのはありません。これまでファンの方にあふれる愛をもらったので、きちんとした行動で愛を返していきたいと、メンバーはみんな思っている。
だから僕は今、すごく仕事を頑張っているんです。ちょっとでも僕が活躍すれば、ファンの方がBIGBANGのことを忘れずにいてくれると思うし、そばにいると感じてもらえると思うから。テレビの仕事なんかも、やっていきたいです。
(写真・蜷川実花/編集部・大川恵実)
※AERA 2018年8月27日号より抜粋