星野源(ほしの・げん)/1981年生まれ。音楽家・俳優・文筆家として幅広く活躍。ラジオ「星野源のオールナイトニッポン」レギュラー出演中。放送中のNHK連続テレビ小説「半分、青い。」で主題歌を担当(撮影/平野太呂)
星野源(ほしの・げん)/1981年生まれ。音楽家・俳優・文筆家として幅広く活躍。ラジオ「星野源のオールナイトニッポン」レギュラー出演中。放送中のNHK連続テレビ小説「半分、青い。」で主題歌を担当(撮影/平野太呂)
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アエラムック「星野源 音楽の話をしよう」は132ページオールカラー、A4判変型。税込み1080円で好評発売中。初回限定特典の応募券をハガキに貼ってお送りいただくと、抽選で1000人の方に特製ポスターを差し上げます
アエラムック「星野源 音楽の話をしよう」は132ページオールカラー、A4判変型。税込み1080円で好評発売中。初回限定特典の応募券をハガキに貼ってお送りいただくと、抽選で1000人の方に特製ポスターを差し上げます

 2016年4月から17年3月までの1年間、雑誌「AERA」に連載した「星野源 音楽の話をしよう」がアエラムックとして発売された。星野本人の「雑談の中には本質が眠っている」という言葉で始まった、対談ならぬ雑談連載。いま改めて語る、雑談の面白さとは──。

*  *  *

──今回のムック化にあたり、アエラ連載時のテキストを再構成して、大幅に加筆しました。また違う読み応えのものになりましたね。

 そうですね。あらためて読み返してみて、連載とはまったく別ものだなって思いました。ほぼノーカットで、実際に話した通りの内容になってるんですよね?

──はい、基本的に星野さんとゲストの方のやりとりそのままです。

 連載を始めた時に考えていたのは、コーヒーを飲みながら、ゲストの人と横並びで雑談したいっていうことだったんです。向かい合って話すと、ちゃんとしたことを言わなきゃみたいな、いかにも対談らしい空気になってしまうので。その横並びならではの感じは、連載の時もちゃんと出ていたと思います。でも連載では4回、ないし5回の話に分けて、抜粋もしないといけないじゃないですか? 今回ノーカットにすることで、その感じがもっと如実に出たし、話す人の人となりがすごく伝わってくるなっていう気がしました。読んでいて、自分でも面白かったです。

●だから雑談って大事

──「音楽の話をしよう」は2016年4月から17年3月まで続いた連載です。ちょうど間にシングル「恋」のリリースやドラマ「真田丸」「逃げるは恥だが役に立つ」の出演があった時期ですね。

 読み返していて、ああ、そうだったなと思ったのは、有村架純ちゃんがゲストの時に、しゃっくりが止まらないっていう話をしてるんですね。

──ははは。そうでしたね。

 その日は「恋」をミュージックステーションで初めて歌った日で、「逃げ恥」や「真田丸」を撮りながら音源制作をして、プロモーションもしてっていう時期だったから、疲れとストレスがマックスだったんです。それで朝からしゃっくりが止まらなくて。ミュージックステーションの本番だけ止まったんですけど、そのちょっとストレス過多な感じを思い出しました(笑)。

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