元「週刊SPA!」芸能デスクの田辺健二氏はナダルについてこう評する。
「結成3年で『キングオブコント』を制し、同期の霜降り明星らを蹴散らしていち早く全国デビューしたコロチキの2人ですが、全国区のバラエティー番組では苦戦が続きました。そんななか、『アメトーーク!』で西野さんが苦し紛れにぶっこんだのが『相方が先輩に失礼芸人』というナダルさんの暴露ネタ。それが奇人ぶりをひたすら掘り下げる大人気企画『ナダル・アンビリバボー』につながりました。そんなナダルさんの最大の武器は、ピュアすぎるナルシストであること。とにかく自分だけを最優先し、相手が先輩でも大御所でもアイドルでも構わず失礼な発言を繰り返す。最近ではその言動がちゃんとコントロールできており、笑いの最大値化に成功している印象です。ただ、たまに“エリート芸人”としてのプライドを捨てきれず、果敢に笑いを取ろうと挑み、スベることも少なくない。その諦めの悪さが“奇跡の笑い”を生み出しているのでしょう」
本人は好感度が増すことを望んでいないかもしれないが、裏腹に、CMオファーはまだまだ増えるかもしれない。
(丸山ひろし)