三島さんは、事業が飽和状態になる前に次の仕掛けを始めることも大切だと話す。

「資金調達は、その取り組みにどれだけ社会の関心と共感を呼べるかが肝。成長中で注目度が高いうちのほうが資金は集まりやすいのです」

 この点で、子どもたちに学びの場を提供する認定NPO法人カタリバの例はユニークだ。

 既存の支援者からの寄付には限界があるため、常に新たな支援者を獲得するための工夫が欠かせない。カタリバ広報の川井綾さんによると、近年は、企業や団体と連携することで、単体ではリーチできない人たちとの接点を生み出しているという。

 3月11日に「3.11」と検索すると、それが10円の募金になるヤフーの「3.11募金」、一食あたり20円が寄付される大戸屋の期間限定チャリティーメニュー、東京マラソンのチャリティーランナー募集などがそれだ。

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