「どこかで顔を合わせるとは思っていたが、こんなに早く実現するとは思っていなかった。少し驚いている」

 と話し、藤井四段はこう笑顔を見せた。

「対戦の機会を得ることができて、とてもうれしく思っている。楽しんでいただける熱戦が演じられるように頑張りたい」

 対戦が決まった直後とあって、詰めかけた報道陣は30社80人にも上ったが、その熱気に比して二人の雰囲気は終始和やか。質問された藤井四段が考え込むと、羽生竜王が笑みを浮かべて視線を向ける場面もあった。

 とはいえ、いまや将棋ファンならずとも注目の対局。一体どう楽しめばいいのか。

 ポイントはいくつかある。

 両者は過去、非公式戦で2回対戦し1勝1敗。昨年2月、AbemaTVが企画した対局では、藤井四段が流行の戦法の一つ「角換わり」を採用し、勝っている。この勝利が契機となって「藤井ブーム」に火がついたことは、記憶に新しい。

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