甲斐菜摘(以下、甲斐):小学6年生の時、つまらない悪口を言う男の子がいて、女子だけだったら楽しいだろう、と思いました。男子の目がない分、自由でしたね。いい意味でお互いに干渉しすぎない。お昼を一人で食べても平気。雰囲気がサバサバしていました。
安田:女子校はいじめがあってジメジメしたイメージを持つ人もいますが。
甲斐:自分の意見をはっきり言えるのが女子校の良さ。気が合わない子がいても、干渉しなければいいだけですから。
原:母校の別学は男子部、女子部に分かれており、どんな感じかというと、棟も授業も別です。女子棟に入ると退学になるといううわさもあって(笑)。
一同:え〜っ!
安田:境界線のラインが引いてあるとか。
原:そうです。最近女子が増えたので、男子の領地に侵入してきたんです。基本的に女子とはしゃべりませんね。
古谷:行事は一緒じゃないの。
原:文化祭は一緒で、この時だけは女子棟に入れるんですよ。特に交流もなく別な学校が、同じ敷地でやっているような感じです。僕の感覚としては、ほぼ男子校。メリットとして、女子がいるので、見ることはできる。
安田:あの子いいな、という恋心はわかなかったの?
原:そこまでいきませんでしたね。テレビのアイドルを見ている感覚です。付き合っている生徒もいましたが、少数派でした。
(ライター・柿崎明子、甲斐さんの談話は後日取材)
※AERA 2017年11月6日号より抜粋