品質と安全性を担保する目安として、GMP規格というものがあります。GMPは、Good Manufacturing Practiceの略で、適正製造規範と訳されます。日本では、医薬品は、GMPにのっとって製造することが義務づけられていますが、食品に分類されるサプリメントに関してはGMPを守ることは義務ではありません。しかし、GMPを順守することで、サプリメントの品質と安全性を保証することができます。サプリメントを選ぶポイントの一つとして、GMP規格かどうかをチェックするのが良いでしょう。

 サーチュイン遺伝子やNMNは、抗老化と肌の関係性において重要な役割を果たしています。サプリメントや化粧品に含まれるNMNは、サーチュイン遺伝子を活性化させ、肌のハリや弾力をアップさせる効果が期待されています。ただし、NMNの効果には個人差があり、摂取量や品質に注意が必要です。適切な使用法を守りながら、若々しい肌を目指しましょう。

文献:J Dermatol Sci. 2022 Jun;106(3):159-169.

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大塚篤司

大塚篤司

大塚篤司(おおつか・あつし)/1976年生まれ。千葉県出身。医師・医学博士。2003年信州大学医学部卒業。2012年チューリッヒ大学病院客員研究員、2017年京都大学医学部特定准教授を経て2021年より近畿大学医学部皮膚科学教室主任教授。皮膚科専門医。アレルギー専門医。がん治療認定医。がん・アレルギーのわかりやすい解説をモットーとし、コラムニストとして医師・患者間の橋渡し活動を行っている。Twitterは@otsukaman

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