09年に下野して以降、ネット戦略に力を入れてきた自民党。J-NSCは「『ポジティブな情報』を発信することで、安倍晋三総裁を支え、日本の安定・発展のために尽くすこと」を目指す党公認のボランティアサポート組織で、会員は約1万9千人。この日はネット選挙勉強会を開いていた。

 最も議論が盛り上がったのは「虚偽事項や誹謗(ひぼう)中傷でなければ、相手にとって不利な書き込みをしてもいいか」。党の答えはノーだったが、一人の女性が「良い子ちゃんでいることだけが正しい姿勢ではない」と主張すると大きな拍手が湧いた。

 一時は自民党と小池代表率いる希望の党による保守2大政党制の可能性も叫ばれたが、保守派の評論家、古谷経衡さんは、14年の衆院選に比べてSNSでの保守層の盛り上がりは小さいと感じている。

「14年に多くツイートされた『#比例は次世代に』のように党を推す動きがありません。自民より右の政党が実質いないですから。小池さんは稲田朋美さんと並んで保守のアイドルだったのですが、ネット右翼に絶大な人気を誇る石原慎太郎さんを豊洲移転問題で証人喚問したのをきっかけに人気が落ち、今ではたたかれています」

(編集部・竹下郁子)

AERA 2017年10月23日号より抜粋

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