小島慶子(こじま・けいこ)/タレント、エッセイスト。1972年生まれ。家族のいるオーストラリアと日本との往復の日々。オーストラリア行きを決断した顛末を語った新刊『これからの家族の話をしよう~わたしの場合』(海竜社)が発売中
小島慶子(こじま・けいこ)/タレント、エッセイスト。1972年生まれ。家族のいるオーストラリアと日本との往復の日々。オーストラリア行きを決断した顛末を語った新刊『これからの家族の話をしよう~わたしの場合』(海竜社)が発売中
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 タレントでエッセイストの小島慶子さんが「AERA」で連載する「幸複のススメ!」をお届けします。多くの原稿を抱え、夫と息子たちが住むオーストラリアと、仕事のある日本とを往復する小島さん。日々の暮らしの中から生まれる思いを綴ります。

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 都議選で大勝した都民ファーストの会。6月1日に代表となった小池都知事が選挙期間中の顔を務め、新味を印象づけました。オヤジ退治の百合ちゃん劇場の余熱の中で、「何かが変わる」期待をこめて1票を投じた都民も多かったのでは。しかし勝ったとたんに小池氏は特別顧問に退き、代表は元の野田数氏に。小池氏に共感して投票した人は、梯子を外された気分かもしれません。

 この野田氏は、昨年の都知事選で小池氏の選挙対策本部責任者を務めた人物。小池氏の知事就任後は政務担当特別秘書となり、今年1月から都民ファーストの会の代表を務めていました。「小池代表」で乗り切った選挙を終え、これからは野田氏が都政の第1党を率いるリーダーとなるわけですが、さて、どんな「都民ファースト」な人なのでしょうか。

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