「いつでもそこに戻れるような友情や絆は、それぞれが前に進むためのエネルギーになると思うのです」 (※写真はイメージ)
「いつでもそこに戻れるような友情や絆は、それぞれが前に進むためのエネルギーになると思うのです」 (※写真はイメージ)
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 独ブンデスリーガのマインツに所属する武藤嘉紀選手が「AERA」で連載する「職業、ブンデスリーガー」をお届けします。大学在籍時からFC東京に所属し、日本代表にも選出。現在はマインツで活躍する武藤選手が異国の地での戦い、生活ぶりをお伝えします。

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 先日、たまたま翌日の予定が空いたため、高校時代の友人に連絡をしました。するとありがたいことに、すぐに都合をやりくりしてくれました。高校時代の「いつものメンバー」に加え、クラス担任だった大竹優志先生も足を運んでくださり、心からリラックスできる、楽しい時間を過ごすことができました。

 友人たちは、高校2、3年時のクラスメートです。部活は互いに異なり、アメフトやラクロスの選手もいました。互いに応援をして、僕のサッカーの試合を見に来てくれたこともよくありました。

 あれから10年近くが経ちましたが、なぜかみんな、くだらないような、小さな出来事ほど、覚えているものなんですね(笑)。

「あの映画を観て泣いた」「休みの日を合わせて渋谷に焼き肉に行った」「あいつがケーキバイキングを食べつくすぞと言い出して、超盛り上がった」など、次々に笑い転げるような思い出が飛び出しました。

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