![西内まりや(にしうち・まりや)/1993年12月24日生まれ、福岡県出身。モデル、俳優として活躍。2014年には歌手デビューも果たし、日本レコード大賞最優秀新人賞受賞。本作で映画初主演(撮影/堀内慶太郎、hair&make up/間隆行[roraima]、styling/田中ルミ)](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/9/f/400mw/img_9f16dd4715dceafe7bffc7505136f41026704.jpg)

モデル、俳優、シンガー・ソングライターとして若い女性に絶大な人気を誇る西内まりやが「キューティーハニー」になった。自らの殻を破る作品になったという。
名作アニメ「キューティーハニー」といえば、ハニーのお色気変身シーンがお約束。だが、主演の西内まりやは、
「お話をいただいた時、『スタイリッシュな作品にしたい』というコンセプトを伺いました」
と語る。
実際、映画「CUTIE HONEY ―TEARS―」はコメディーシーンや、いわゆるお色気シーンを封印。「ブレードランナー」さえ思わせるSFアクションとなっている。
舞台は人工知能(AI)に支配された近未来。街は富裕層が暮らす上層階と、彼らが垂れ流す汚染物質が生み出す雨の中で生きることを余儀なくされた下層階に分断されていた。ある日、下層階に1体のアンドロイド、キューティーハニーこと如月瞳(西内)が落下してくる。彼女は生みの親である如月博士(岩城滉一)の実の娘の記憶を埋め込まれていた……。
●なぜ受け身が必要か
モデル、俳優、シンガー・ソングライターとして活躍する西内にとって、初の主演映画。ワイヤアクションを含めた本格的なアクション、アンドロイドとしての感情表現、主題歌の制作と多くのことに挑戦した。
アクションは、1カ月かけて基礎から習った。まず防御装備をして殴り合うことで、
「なぜ受け身が必要なのか、体感したことで理解できました」
と振り返る。
その後、走ることに始まり、ストレッチ、マットの上を回転する受け身、ジャンプして転がって立つ、パンチ、回し蹴りや後ろ蹴り……などと練習を重ねた。トレーナーからは、「寝られる時は5分でも寝て、起きたらすぐにアクションシーンに入れるようにするのが大事」と教えられた。
「演技の幅も広がるし、アクションに興味が湧きました。演じた時は大変でしたが、出来上がった映画では『こんなに強い存在になれたんだ!』と無敵に思えました(笑)。これからもぜひやりたいです」(西内)