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 映画「あん」に感動した首相夫人の安倍昭恵さんから、本誌編集長に「河瀬直美監督と対談したい」とラブコール。そうして実現した対談で語られたこととは。

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安倍昭恵さん:「あん」拝見しました。試写のときの河瀬さんのごあいさつにも感動して。それでぜひ対談をしたいと思って。

河瀬直美さん:思っていても伝えられなかったこと、守りたかったのに守れなかったこと。人間はそういう時があるんだと思います。けれども、今の社会は、誰かの失敗ばかりを指摘するようになってしまっていて。昔の日本は、何か大きなものが守ってくれて、その中で、みんなが助け合って、いたわり合って生きていたんじゃないだろうか。そういう「文化」を、「あん」で伝えたいと思いました。

安倍:映画の力は大きいですね。

河瀬:映像は言葉よりも具体的ですから。

安倍:主人がすごく映画好きなんです。政治家にならなければ、映画監督になりたかったくらい大好きで、今もまだその夢は捨ててないくらいです(笑)。

河瀬:そうなんですか。「あん」も観ていただけたら。

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