かつての漫画喫茶の印象もあり、女性には、まだハードルが高いネットカフェ。最近では、そういったイメージとは一線を画し、女性の利用を意識した店舗も増えているという。
実際はどうなっているのか、試しに「バグース」新橋店に行ってみた。
店内に入ると、まず目につくのは、ホテルのような清潔なフロントだ。背後の壁には
水槽を思わせる映像が流れ、「暗い」といったネットカフェのイメージはない。
受け付けを済ませると、ひとり1台ずつのパソコンスペースが割り振られ、あとはどのように過ごすのも自由。こちらの店舗には女性専用のエリアもあるので、夜間などの利用でもリラックスできそうだ。
ビジネスパーソンの利用が多い新橋店では、新聞・雑誌を充実させているそうで、主な週刊誌のほか、「TIME」や経済誌などもそろっている。
店内のマンガは、話題の新作や、映像化された作品、少女マンガなど、ジャンル別に整理されているので探しやすい。トレンドをチェックしたいときにも、十分使えそうだ。
「新橋という場所柄もあって、平日に利用される方はビジネスパーソンがほとんどです。週末になると、観光客や銀座から流れてくる中高年など、いろいろな方がいらっしゃいますね」(店舗責任者の櫻澤文徳さん)
店舗にはコピー機やプリンターも完備。店内のパソコンからは日経BPビズボードにもアクセスできるので、仕事の資料を仕上げる人や、履歴書を作成する就活生も多いとか。
「自分のスペースが確保されていて、過ごし方も自由ということで、朝活に使う方も増えています」(櫻澤さん)
出社前に、気になるマンガを読んでリフレッシュ──そんな使い方もいいかもしれない。
※AERA 2015年6月22日号より抜粋