これに堀江氏が反応し、立て続けにツイートを続けた。〈(泣いてる子がいたら)舌打ちくらいいいんじゃないかと思ったりする〉〈(アメリカでは子どもに睡眠薬を使うという声に)そうすりゃいいのにね〉〈(子どもを泣かせるのは)保護者の責任だと思うぜ〉……。
そこで、アエラがインターネットを通じて、「子どもと乗り物」についての意識調査を行ったところ、こうした子連れ移動に対する厳しい見方が半数近くを占めることが浮き彫りになった。新幹線や有料特急に乳幼児を乗せるべきではないとする割合は12.4%、マナーが守れないうちはダメという意見と合わせると45.6%に達した。
アエラネットを通じて行ったアンケートでも、回答した73人中58人が「泣き叫ぶ子を放置する親に怒りを覚える」という堀江氏の意見に賛同。「年配の方が静かにさせてほしいと親に注意したら、子どもは泣くものだからと逆上されてました」(60代男性)、「東京─大阪の航空便で3歳くらいの女の子が耳が痛いとギャン泣き。耳抜きができないなら新幹線に乗れよと言いたい」(40代女性)といった声が寄せられた。特に飛行機の場合、インターネットアンケートでも乳幼児を乗せてもかまわないという割合は37.4%と新幹線に比べて17ポイント低かった。
一方、子連れ親に同情的な声も寄せられた。アエラネットに集まった意見の一部を紹介すると、「子どもが泣き叫ぶことは今に始まったことではない。近年の日本人に心のゆとりがないのでは」(37歳女性)、「泣くのは一向に構わない。むしろ泣きやまないと親御さんに同情する」(42歳男性)などなど。前出の駒崎さんもこう指摘する。
「大多数の親はビクビクしながら公共交通機関に乗っている。子どもの声をノイズとしか思わない社会のほうこそ、おかしいのではと思います」
※AERA 2014年2月3日号より抜粋