それだけではない。ある時、人事異動が予定日を2日過ぎても発表されなかった。異動を伝えるのは本来、本部長の仕事だ。痺れを切らした本部長のすぐ下の部長が、人事異動発表のメールを作って本部長に送った。
「このメールを部署内に転送してください」
そのメールを見た本部長は「部長が代わりにメールをみんなに送ってくれた」と勘違いし、さらに数日放置。結局、本来の発表日から5日以上経ってからようやくメールが回ってきた。前出の女性社員は言う。
「バブル前後に採用された50代ぐらいの男性は本当にお荷物。給与が高いのに、利益を生み出す仕事をしない。働かないだけならまだしも、彼らが『働いているフリ』をするごとに私たちの仕事が増えていくんです」
※AERA 2013年9月23日号