バブル期に就職、結婚で家庭に入り、子育てが一段落して、再びキャリアを目指す40代が増えている。そんな女性たちの働き方には様々なパターンがあるようだ。
東京都の主婦(47)は、自称「主婦キャリアのわらしべ長者」だ。国際基督教大学(ICU)を卒業後、野村証券、米系のヘッドハンティング会社と渡り歩いたところで妊娠がわかり、退職。
8年のブランクを経て、肩慣らしにと出かけたデータ入力のアルバイトで、一緒になった主婦の言葉に衝撃を受けた。
「今日は3時間やったから、お米が買えるわね」
主婦パートの現実を思い知った。少しでも知的好奇心を満たす仕事がしたいと、派遣や人材紹介会社に20社近く登録。来るものは拒まずで、大学事務、通訳、受付、経理と仕事をこなすうちに、自然とスキルが向上したのだろう。30代後半で派遣された大手システム会社とコンサルティング会社から立て続けに契約社員での雇用を打診された。そして42歳の時、英系の投資顧問会社に正社員として採用され、念願だった金融業界への復帰を果たした。