「そもそも、この親同士の関係がこじれたのは、ハワイ旅行のお土産のチョコレートをもらえなかったことが発端らしい。本当にあきれます。ほかの母親も、自分の子が犠牲になるのを恐れて逆らえなかったそうです」

 と、担当教師は語る。

 だが一方で、母親にとってママ友は、育児の悩みなどを打ち明け、支え合う大切な存在でもある。

 都内の有名私立小学校では保護者をコントロールする取り組みが行われている。この小学校では親のボランティア活動が盛んで、保護者のコミュニティーを学校側が積極的に作っている。一方で、学校を通さない誕生日会などは開かないのが暗黙のルール。子どものいじめに関する情報も、保護者同士では交換せずに、学校に相談するように指導している。

 ママ友も学校を介してうまくコントロールすることで、子育ての助けとなりそうだ。

AERA 2012年10月15日号

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