ザギトワが平昌五輪で金メダルに輝いたのは15歳の時。直後の世界選手権は5位に終わったものの、昨年3月にさいたま市で開かれた世界選手権で初優勝を果たした。シニア1年目の五輪シーズンで見せた輝きが、一瞬のものではないことを証明した。

 だが、五輪と世界選手権を制して「燃え尽きた」という。

 とはいえ、五輪から1年足らずで身長が7センチ以上も伸び、体のバランスが変わってしまったことが不振の一因とする見方は根強い。表現力や完成度の高い構成で勝負してきたが、それが崩れてきている。ロシアの若手3人が得意とする4回転や3回転半のジャンプといった武器もない。

 ザギトワは今回のテレビ番組で、「さらに新しいものを習得したい。次のシーズンにはレベルアップして競技に戻りたい」と発言している。難度の高いジャンプを習得するのか、さらに完成度を上げた構成で勝負するのか。

 ザギトワは今回のテレビ番組で、こう語った。

フィギュアスケートは私の人生です」

 そして、2月23日、インスタグラムを更新した。

 「私にとっても、2月23日は、とても忘れられない日です。2年前の今日、エテリコーチ、ダニイルコーチ、セルゲイコーチとともに、ピョンチャンオリンピック2018にて、金メダルを獲得しました。私達の国を守ることに対して、私は今、喜び、幸せ、そして誇りを感じています」

 その気持ちに期待したい。(本誌・大崎百紀)

※週刊朝日オンライン限定記事

暮らしとモノ班 for promotion
大人のリカちゃん遊び「リカ活」が人気!ついにポージング自由自在なモデルも