料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「かぼ茶巾」。
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冬になると、かぼちゃを使ったおすすめメニューについてよく聞かれます。グラタンやシチューに入れてもおいしいですし、挽き肉と一緒に煮て、アツアツのそぼろあんかけにしても美味。かぼちゃの楽しみ方はたくさんありますから答えに困ってしまいますけれど、ほくほくした自然な甘みを堪能するなら、茶巾にするのが一番かしら。
かぼちゃは、まず電子レンジでやわらかくしてしまいます。粗熱が取れたところで皮を取り除いて、実の部分をポリ袋に入れてください。そして手で揉みながら、かぼちゃをつぶしていきます。ポリ袋を調理台に何回か打ち付けても結構です。かぼちゃの中の空気を抜いて全体をしっとりつぶしておかないと、あとで茶巾にしたときに形が崩れやすくなってしまうので、ここは要注意です。
そしてバター、はちみつ、塩をよく混ぜ合わせてから、5個に小分けして、ラップで茶巾状に成形していきます。今回はトッピングに黒豆の甘納豆を使っていますが、緑色のかぼちゃの種や赤いクコの実をのせてもかわいいです。お客様にもお出しして、どうぞにぎやかなティータイムを。
(構成/赤根千鶴子)
■かぼ茶巾
【材料】(5個分)かぼちゃ350g、バター大さじ1、はちみつ小さじ2、塩小さじ1/4、黒豆甘納豆5粒
【作り方】(1)かぼちゃは種とわたを取り除き、軽くラップし、電子レンジ(600W)で4分ほど加熱する。粗熱が取れたら皮を取り除き、ポリ袋に入れてつぶす。(2)(1)にバター、はちみつ、塩を加えよく混ぜ合わせる。(3)ラップに小分けしてひとつずつ包み、茶巾状に絞り形を整える。最後に黒豆甘納豆をトッピングする。
【ワンポイントアドバイス】かぼちゃはポリ袋などに入れて、全体がしっとりするまでつぶしていく。
※週刊朝日 2020年1月24日号