葵:ダサすぎて目立ってたのかもしれないです(笑)。
林:本もお好きなんでしょう?
葵:好きなんですけど、胸を張れるほど読んでるわけじゃないです。
林:芦田愛菜ちゃんほどではない?(笑) 彼女にここに出てもらったら、「歯磨きしながらでも読んでる」って言ってました。なかなか忙しいと本を読む時間もとれないですよね。
葵:ただ、忙しくても本を読みたい気分というのが自分の中に存在するので、まだ本への気持ちはすたれていないと思います。
林:女性作家では辻村深月さんとか三浦しをんさんがお好きなんでしょ。
葵:綿矢りささんも好きなんです。すごいファンです。
林:そうだ、綿矢さんも好きだと言ってましたね。会ったことあります?
葵:お会いしたことはないです。
林:非常にきれいな人で、あの人、雛形あきこさんにそっくり。
葵:えっ、そんな美人さんなんですか。お顔は知らないんです。
林:綿矢さんとか辻村さんとか三浦さんが好きって、いいセンスだなと思いますよ。
葵:先生も女性のお話をたくさん書かれてますよね。私、『anego』読みました。
林:ほんと? ありがとうございます。「先生」じゃないけど、書いてるので、おヒマがあったら読んでください(笑)。お仕事以外では、ほかにどんなことが楽しいですか。21歳の女の子として。
葵:舞台を見に行くのも楽しいですし……。とにかく、お話(物語)が好きなんですよね。たとえば舞台も「誰々さんのお芝居は」として見るんじゃなくて、あくまでお話として見ます。だから「あの役の誰々さんは」という見方なんです。自分がやるにしても、「俳優としていい表現をして感動させたい」というよりは、ストーリーの中にいる人物をちゃんと演じたいという感じなんです。
林:ああ、それがいちばん楽しい見方かもしれない。
葵:本を読んでストーリーの中に入ったり、舞台を見たりする時間はリフレッシュになるし、あと、21歳になってお酒が好きになって……。
林:えっ、お酒飲むの? 何を飲むんですか。
葵:甘いものがあんまり得意じゃないので、ハイボールとか。