2019年も残すところ2ヵ月を切ったが、今年何かと世間を騒がせているのが、吉本興業ホールディングスだ。
お笑いコンビ「雨上がり決死隊」の宮迫博之ら複数の芸人による「闇営業」騒動に加えて、「チュートリアル」の徳井義実が約1億2000万円の申告漏れで活動自粛に追い込まれるなど、所属芸人による不祥事が相次いだ。
「どちらの騒動も、当該芸人のみならず、吉本サイドの対応にも世間から疑問の声が上がりました。『テープ撮ってへんやろな?』や『在京5社、在阪5社のテレビ局は吉本の株主だから大丈夫』、『お前ら全員クビにするぞ』といった岡本(昭男)社長の“恫喝発言”しかり。最近の徳井さんの騒動でも、吉本サイドは当初、活動自粛の可能性は『全然ない』としていましたからね。反省よりも、ドル箱タレントを何とかして守ろうというビジネス優先の意思が見えみえで、世間の反感を買うことになりました」(スポーツ紙デスク)
そんな中、ここに来て注目を集めているのが、人気上昇中の兄弟コンビ「ミキ」による“ステマツイート疑惑騒動”だ。
「ミキ」が昨年の10月に京都国際映画祭やふるさと納税、市営地下鉄の宣伝のため、広告であることを明示しない形でSNSのツイッターでツイート。その対価として、吉本興業が京都市から100万円を受け取ったことが、「ステルスマーケティング(=ステマ)」ではないかと指摘されている。
他の芸能事務所のマネジャーは語る。
「『ミキ』にしてみれば、事務所の指示でツイートした可能性もあり、そうであれば人気に水を差された格好で可哀そうな部分もあります。吉本さんは『#京都市盛り上げ隊』といったハッシュタグを投稿につけていたことから、『プロモーション業務であるということは世間一般にご理解いただける』とステマには当たらないという見解を表明しています。でも、IT関連の識者も指摘しているように、著名人によるSNSを利用したステマに関しては風当たりも強く、脇が甘すぎると言わざるを得ません」