神戸市須磨区の市立東須磨小学校で4人の教諭が同僚の男性教諭に激辛カレーを無理やり食べさせたり、暴行をふるっていた問題で、被害教諭は10月11日、兵庫県警に被害届を提出した。
また、問題を重く見た文部科学省は、亀岡偉民文部科学副大臣と佐々木さやか政務官が15日、神戸市教育委員会を訪れて聞き取り調査を行うなど、さらなる波紋を呼んでいる。
東須磨小学校に子供を通わせる保護者はこう憤慨する。
「子供たちにイジメを禁じる先生が、同僚の先生をイジメるなんて信じられない。先生なのに、イジメがダメだとわからないのか」
長田淳教育長までが記者会見で「前代未聞」と認めるほどのイジメだ。
被害者の男性教諭をイジめていたのは、40歳代の女性教諭を中心とした4人組だった。
これまでの報道ですっかり有名になった激辛カレーを、食べさせるシーン。被害者を別の男性教諭が羽交い絞めにして、「辛いの好きじゃない」「いやだ」と悲鳴をあげる被害者に無理やり女性教諭がスプーンで口にねじ込む。辛さで走り回る被害者を笑い飛ばす、4人の教諭たち。
イジメはこれだけにとどまらなかった。事情を知る教諭はこう話す。
「被害者を職員室で蹴ったり、小突いたり、イジメは日常的でしたよ。ある時、先生が集まる会合があったのですが『お前は来るなよ』と男性教諭の一人が、平手で突き飛ばしていた。その横で女性教諭が、嬉しそうな顔していたそうです。またSNSでセクハラまがいのメッセージを送るよう強要されたりもしていた」
そしてこう続ける。
「動画でもわかるように、いつもイジメの中心となっているのが、女性教諭だ。まさに、ボスって感じですね。他の男性教諭をアゴで使い、やってこいって雰囲気です」
この女性教諭は、前校長がわざわざ他校から東須磨小学校に呼び寄せた、お気に入りだったという。
前校長は、女性教諭が他の教諭たちをまとめてゆく手腕があると見込んでいたというのだ。だが、実情は違う。
「前校長は、あまり仕事をしない人。職員室で何があっても関係ないという事なかれ主義。女性教諭はそれ幸いと、前校長の威光を背景に好き勝手に振る舞っていた。今の校長になっても変わらず、それを象徴するのが激辛カレーの動画ではないでしょうか」