煙を吐きながら、力強く走る蒸気機関車(SL)。その雄姿は大人には懐かしく、子どもには新しく大人気だ。この夏、迫力のあるSLを間近で感じよう。
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鉄道ファンだけでなく、多くの人を引きつけるSL。1970年代に引退したが、一部で復活して目にすることができる。
SLをいち早く再登場させたのが大井川鐵道だ。年間300日以上、大井川に沿って新金谷─千頭駅間、約40キロを走る。
大井川鐵道では、漆黒の車体のSLに加えて、2014年から毎年期間限定で「きかんしゃトーマス」のトーマス号、ジェームス号などが登場している。カラフルなSLが走る姿は、まるで絵本やアニメの世界だ。
レトロな雰囲気が感じられるのが東武鉄道が運行するSL大樹だ。北海道を走っていたSL、C11で17年に復活、運転開始。下今市─鬼怒川温泉駅間を主に週末運行している。さらにSLがけん引する客車は旧国鉄時代のものを当時の姿にリニューアルと昭和レトロに徹している。
この夏、懐かしくも新しいSLを体験しに出かけてみてはいかがでしょう。
(本誌・鮎川哲也)
※週刊朝日 2019年8月16日‐23日合併号