「それ以外にもいろいろ方法はあります。『アクティブシニア就業支援センター』は穴場と言えるでしょう。とにかく面倒見がいい。自治体から委託を受けて民間の人材会社が行う、シニア向け講座もおすすめです。企業の採用担当者による集団面接会が講座の最後に開かれるからです。そこで気に入られれば、採用にぐっと近づきますから」(日下部さん)

 アクティブシニア就業支援センターや民間の講座がいいのは、それぞれの組織が独自に求人開拓した会社があるからだ。自信をもって就職を勧められる会社があれば、面倒見もよくなるわけだ。

「募集企業がホームページから申し込めるようにしていれば、そこから申し込んだほうが有利になることも。やっぱり直接来ると、企業はうれしいのでしょうね」(同)

 世の中の流れを見ていると、どうやら「生涯現役社会」はもうすぐ現実のものになりそうだ。とすると、流れには乗り遅れたくない。働いていないあなた、さっそく履歴書づくりから始めてみてはいかがか。(本誌・首藤由之)

週刊朝日  2019年8月9日号より抜粋

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首藤由之

首藤由之

ニュース週刊誌「AERA」編集委員。特定社会保険労務士、ファイナンシャル・プランナー(CFP🄬)。 リタイアメント・プランニングを中心に、年金など主に人生後半期のマネー関連の記事を執筆している。 著書に『「ねんきん定期便」活用法』『「貯まる人」「殖える人」が当たり前のようにやっている16のマネー 習慣』。

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