6月23日、ファンの多い中国・上海で開かれた「上海国際映画祭」で、主演映画「コンフィデンスマンJP」のレッドカーペットイベントに登場し、注目を集めた長澤まさみさん。ファッションデザイナーのドン小西氏がファッションチェックした。
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一時はバストの形がわかるスッケスケのドレスとか、あちこちのレッドカーペットでセクシー路線をまっしぐら。ハリウッド女優ならまだしも、清純派イメージの彼女に目を細めていたお父さんたちは、腰を抜かしたもんだよ。
そんな彼女がこの日は、家中のカーテンを引っぱがして着てきたような、真っ赤なドレスで登場だ。世のトレンドも、ピタピタからブカブカへ。この色も分量も、流行には間違いないけどさ。セクシー路線のときもそうだけど、この人の場合は、何せやりすぎなんだよね。あげくネットではマツコかよってツッコまれてたもんな。
ただし、だ。そんな世間の目を物ともせず、本人はいつも、どんなに似合わないドレスでもどうよ!と言わんばかりに着ているのはすごい。この日のファッションもよく見ると、彼女のみなぎる自信と、フツーにセンスがいい14センチはある足元のピンヒールとが相まって、マツコからハリウッド女優に見えてくるから不思議だよ。いいんじゃないかね。今どき貴重なその個性で、これからもお父さんたちを驚かせてくださいって。
(構成/福光恵)
※週刊朝日 2019年7月19日号