そのためか、最近はいぶきさんが和菓子屋にほとんど寄りつかなかったという。

「それなのにどうして、その日は店に立ち寄ったのか、よくわからない。和菓子屋は、6日午後5時前には閉店していて、手伝いが必要なこともなかった。母親は警察に対し、ここ最近、父親が思い詰めているようにも思えたと話している。父親が最近、いぶきさんが言うこと聞かないと、手を上げることもあったそうだ。父親と母親は再婚で、いぶきさんは妻の連れ子のようだ。父親は自殺する直前、自分の携帯電話で家族に連絡してきているが、自殺した現場周辺の捜索でも発見されていない。同様に、いぶきさんの携帯電話もまだ見つからない。また、和菓子屋を捜索したところ2人で死ぬという内容のメモが見つかった。筆跡は父親のようだ。どうも2人の複雑な関係がこの事件の背景にあるようだ」(前出の捜査関係者)

 父親が18歳の娘を殺害した動機は何だったのか。謎の解明が待たれる。(本誌取材班)

※週刊朝日オンライン限定記事

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