昭和の歌謡曲か！　海外ドラマならある種ファンタジーとして受け止められるけど、日本を舞台にすると「なんじゃこら」なのである。毎度、夫や小学生の娘をほっぽらかして、4人でピザやらパエリアやら並べ、女子会ざんまい。そこで秘密の告白合戦だ。

　会社の同僚と不倫して妊娠した冴子は、「このコの父親、悟史（夫）じゃないの」と打ち明ける。それを聞いた皆さん、「そっかー、なんとなくそうじゃないかと思ってたー」。

　何、この軽い空気。お前ら、不倫会見の原田龍二が、「妻が『原田アウトー！』と言ってくれて」と明かした時の、なごやか芸能レポーターの皆さんか。

　ハセキョーもぷるぷる援護射撃する。「（夫に）打ち明けてみたらー？　ほんとに愛してるなら、わかってくれるかもしれなーい」

　すべてのパートナーが、原田龍二の奥さんだと思うなよ、このやろー。なんせこのドラマ、描かれる恋愛がほとんど不倫なのだ。

　番組HPにこんな言葉がある。「過酷な日々を生き抜く女性たちが最後に手に入れるもの…それは『愛』という名の、人生最高のご褒美です！」

　人生最高のご褒美は、「愛」という名の不倫。とりあえず全員アウトー！だから。

※週刊朝日 　2019年6月21日号

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