新天皇、新皇后が即位後、初めて国民の前に姿を見せる一般参賀を明日に控え、”不穏な”情報が飛び交っている。
「皇居・半蔵門付近上空に点滅するドローンのような飛行物体を確認しました!」
5月2日夜8時過ぎ、皇居・桜田門付近で警戒中の機動隊員の無線通報で、付近で警戒中の警察官は一斉に上空を見上げたという。
ドローンの目撃情報は同時間帯で都内各地で相次ぎ、東京五輪のメイン会場である国立競技場の付近など10か所以上の目撃情報があった。捜査関係者によると、目撃されたドローンは白と赤のライトを点滅させ、特有の「羽音」をさせていたという。
警視庁の捜査関係者はショックを隠さない。
「夜間でのドローン飛行対策は発見や捕獲が難しい。今回は特別警備の中での目撃情報で、警備に穴があることをいわば露呈してしまった」
ドローンは遠隔操作や自動操縦で飛行する無人航空機。最近では小型化も進み、安価で入手は容易だ。
2015年4月には首相官邸屋上で放射性物質の存在を示すシールが貼られた容器を搭載したドローンが見つかり、警視庁が威力業務妨害容疑でこのドローンを飛ばした男を逮捕する事件も発生している。
事件を受けて同年に施行された改正航空法で禁止空域や飛行方法が定められている。そして、2016年3月には皇居などの上空飛行を禁じるドローン規制法が成立していた。
警察庁によると、全国の警察が2018年に違法飛行など航空法違反容疑で摘発したドローンに関連する事件は、夜間の無承認飛行など82件だった。