「皇太子殿下(当時)に、少しでもくつろいでいただきたかったので、いろいろなおもてなしを考えておりました」
上皇・天皇陛下の御理髪掛をつとめた、大場隆吉さんの経営するサロンOHBAでスカルプディレクターを務める、古中美どりさん。
東宮御所の改装の間、赤坂のサロンに来ていた皇太子殿下のおもてなし役を担っていた。
「殿下は常に穏やかでしたが、時折お疲れの様子で、大場に肩や腰に触れてもらうのを楽しみにされていました」
ある時にはこんな会話を交わした。
「殿下がいらしたとき、急に雨があがったので『殿下は晴れ男ですね』と言うと『そうですか』と笑顔で答えられました」