

漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「東京独身男子」(テレビ朝日系 土曜23:15~)をウォッチした。
【AP男子?カトリーヌあやこ氏による「東京独身男子」の画像はこちら】
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容姿も職業もハイスペックで、独身生活を謳歌する「あえて結婚しない男子」=AK男子! なんじゃそら。
メガバンク勤務の石橋(高橋一生)と、バツイチの審美歯科クリニック院長・三好(斎藤工)と、大手弁護士事務所のボス弁・岩倉(滝藤賢一)の3人。
スペックがどうのよりも、全員パーマ頭なのが気になる。あえてパーマか。AP男子か。禿げてない自慢としか思えない。
おしゃれな高級物件で暮らし、毎夜ギラギラしたバーで美女を物色する男たち。
「こんな時間に目も眩(くら)むような美女が一人。涙をこらえて寂しげにマンハント」っていう、斎藤工のナンパ文句が凄まじく古臭くてひっくり返る。
マンハント。いつの時代だ、マンハント。またもあえてマンハント? こんなくどき方する男、「むしろモテない」MM男子だろ。
「男には結婚適齢期は無いから」と、うそぶいていた彼らも、いざ結婚しようとすると、なんやかんや壁にぶつかる。
石橋は別れた元カノと偶然再会し、未練タラタラ。父親の介護を引き受けることになった岩倉は、恋人にプロポーズするもキッパリ断られる。
マンハント案件の女と、クリニックの治療室でおっぱじめようとした三好は、いざとなったら肝心のモノが機能しない。AK男子でもなんでもない。あなたはただのED男子です。
そんな三好の妹・かずな(仲里依紗)が、いちいち彼らの属性を解説してくれる。いわく「この世で一番恋愛に夢を持ってる、それがAK男子。いつか俺にふさわしいプリンセスが現れる、最高の女がいるはずだと思ってる」と。
これ、ひと昔前なら、絶対女3人でやっていたドラマだ。仕事もおしゃれも頑張っている「あえて結婚しない」独身3人娘たちが、集まってはダラダラおしゃべりするドラマ。香里奈か、吉高由里子がヒロインで、もはや見た覚えがある。
AK女子が主役の場合、「あるあるー、元カレ気になっちゃうよねー。そのメイク可愛いー、私も髪切ろうかなー、春コート欲しい」などと、やたら共感力が高まる仕上がりになるけれど。
AK男子はどういう立ち位置で見守ればいいのか。結婚できようが、できまいがどうでもいいし。って、「あえて共感できない、あえて空回り」ドラマ?
※週刊朝日 2019年5月3日号‐10日合併号