3月6日、東京拘置所で保釈直前の夫・カルロス・ゴーン氏と面会したキャロル夫人。2017年にカンヌ国際映画祭に出席した際の服装と合わせて、ファッションデザイナーのドン小西氏がファッションチェックした。
【写真】ド派手なグリーンのドレスでカンヌ国際映画祭に出席したキャロル夫人がこちら
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イマイチ素性がナゾの彼女。でも二つのファッションを並べると、キャラが見えてくる。まず2年前のカンヌ映画祭でのドレス姿だよ。日本人なら絶対手を出さないようなド派手なグリーンで、表裏で色が違うサテン地を使った凝ったデザイン。そもそもこの前年にベルサイユ宮殿で挙げた結婚式で着たドレスだけど、なぜか優雅さゼロで、いんちきゴージャス感がいっぱいだよ。でもこの二人には、ミョーに似合ってるよね。
かたや黒ずくめの面会ファッションのほうは、打って変わって違和感たっぷり。普段ドレスアップしているクラブのママや演歌歌手なんかに昼間会うと、高級品の普段着がびっくりするほどダサいことがあるのと同じだね。だいたいトートバッグがこんなに似合わない人も珍しい。コートの下に素肌がのぞいているのだって、普通じゃないしさ。
ま、この二人、ドレスアップ時のほうが標準ってことなら、カネがあってこそ成り立つ関係ってこと。てことは破綻は目の前……、いえいえ、あくまでファッションの話なんですけどね。
(構成/福光恵)
※週刊朝日 2019年4月26日号