昨年12月末に77歳で死去した自民党の二階俊博幹事長の妻・怜子さんをしのぶ会が2月23日、和歌山県御坊市で営まれた。
この記事の写真をすべて見る菅義偉官房長官、片山さつき地方創生担当相、世耕弘成経産相、石田真敏総務相ら現職閣僚に加えて、自民党の岸田文雄政調会長、小泉進次郎議員、大島理森衆院議長、王貞治ソフトバンクホークス会長らおよそ5千人が参列した。
地元の鉄道会社は臨時列車を走らせ、シャトルバスも運行、周辺には臨時駐車場が設置され、幹線道路は参列者で大渋滞。午後2時に偲ぶ会がはじまっても人が途切れず、会場の外にまであふれるほどだった。
普段は、強面のイメージの二階氏だが、最愛の妻、怜子さんとも親しかったという、武部勤元幹事長の挨拶では、ハンカチで涙をぬぐっていた。
そんな中でとりわけ目立ったのが、自民党入りを目指す細野豪志衆院議員だった。自民党議員らを乗せたバスで会場に到着した細野氏。参列した自民党議員はこう話す。
「バスの中や会場でも、ちょっと緊張気味だった。周りは全部、自民党の議員だし、二階派とは折り合いが悪い岸田先生も来ていたからな。当選7回の細野氏だが、自民党の若手議員にまでペコペコしていたよ。まあ、仕方ないわね」
別の自民党議員もこう話す。
「細野も自民党の若い議員にも気を使わないといけないのはキツイと思うよ。民主党政権時代は、閣僚経験者だけど、自民党入りの最大の支援者、二階先生の奥様の偲ぶ会は、どんなことがあっても来なければならない。欠席なら即刻、二階派入りはなかったことにという声まで、あがっていた。何とか、難関はクリアしたというところかな」